「恥ずかしがりや」を科学する 社交が得意な人、苦手な人

·ラキーティング

shy Image copyright skynesher

パーティーで他人と交流すると思うと、背筋が凍ったように感じる? 人であふれかえった部屋でのプレゼンなんて、考えただけで具合が悪くなる?

あなたもそう? だとしたら、そういう人はほかにもいる。

500 Internal Server Error-澳门赌博平台

キングス・コレッジ・ロンドンのタリア・イーリー教授(発達的行動遺伝学)によると、ある意味ではそうだと言う。

「私たちは、内向性は気質的なものだと考えている。つまり、性格として発現する前兆のようなもの」

「まだ幼い子どもが他人と接し始めたとき、どれだけ落ち着いて見知らぬ大人と話せるかには個人差がある」

イーリー教授によると、内気な性格の3割が遺伝によるものだが、残りは周囲の環境に反応した結果、そうなるのだという。

内気が遺伝するかどうかの知見は、全く同じ遺伝子を持つ一卵性双生児と、およそ半分の遺伝子しか共有していない二卵性双生児の比較研究で明らかになった内容がほとんどだ。

Image copyright skynesher

イーリーさんたち科学者はここ10年ほどで、遺伝子そのものを研究し、どういう遺伝的差異がどうやって性格やメンタルヘルス(心の健康)に影響するのかを調べてきた。

個々の遺伝的差異の影響はわずかだが、何千もの組み合わせを見ていくと、その影響は可視化され始める。それでも、遺伝子がそれだけで内気な性格の決定要因になるわけではないという。

「関わる遺伝子はひとつや、10個や100個ではなく、何千個という単位だ。両親のゲノム全体を思えば、要因になり得る遺伝子は何十万にもなる」と、イーリー教授は説明する。

つまり、こうした遺伝が発現するかどうかは環境によるところが非常に大きい。だが面白いことに、当人の実際の性格に適した環境要因を取り出そうと、遺伝子は働くのだという。

たとえば、内向的な子供は校庭にいても、みんなの輪に入らずに外から眺めていることの方が多い。独りでいることで安心し、それがやがて習慣化する。

「遺伝子と環境、どちらかだけということはない。両方が作用している」と、イーリー教授は話す。

「そこには動的な関係がある。だからこそ、心理セラピーを通じて、自分の置かれた状況に適応できるようになるし、内気な性格は変えることができる」

Image copyright ilona75

そもそも、恥ずかしがりやは悪いことなのだろうか。

ロンドンの不安障害・心的外傷センターに勤める臨床心理学者クロイー・フォスター氏は、恥ずかしがること自体は普通の状態で、社会生活に影響するほどの不安感にならない限り、特に問題ではないと話す。

フォスター氏の元には、「やらなければならないことを避けるようになった」という人々が相談に来る。職場で同僚と話せない、社交がうまくいかない、他人に判断・評価されると感じる状況にある、などの訴えだ。

イーリー教授は、人類の進化が内向的な性質を発達させる原因になっているかもしれないと指摘する。

「集団の中に、外へ出て開拓したり新しい集団と接したりする人物がいるのは有用だ。同じように、リスクや脅威に敏感で、例えば幼い子供を守るのに長けた人物も必要になる」

Image copyright fizkes

教授によると、内向性や対人関係に不安感を抱える人にとって最も効果的なのは認知行動療法(CBT)だという。これは思考や行動のパターンを変えることで効果を発揮する、科学的根拠に基づいた療法だ。

フォスター氏は、「社交イベントの前や最中、あるいは終わった後、自分の中にやたらと批判的ないじめっこがポッと出現しがちだ」と指摘する。

あるいは、人前で話すことが恥ずかしくて困っている人は、自分に対して厳しすぎる、期待値を高く設定しすぎていることも、原因になり得る。